誰が切ったの?
2012年08月31日
撮影場所:ヤブムラサキの交差点
森を歩いていると、まだ青いドングリが葉や枝をつけたままの状態で落ちています。枝を切ったのは、ハイイロチョッキリという昆虫です。ドングリを拾ってよく見てみると、小さな穴があいています。ハイイロチョッキリがどんぐりの中に卵を産み付けて下に落とします。ドングリの中身を食べた幼虫は、外に出て土にもぐって蛹(さなぎ)になります。ハイイロチョッキリ以外にも同じようにドングリに卵を産む昆虫がいるようです。コナラやクヌギのドングリを見つけたら穴を探してしまいそうです。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:ヤブムラサキの交差点
白と黒のシックな姿
2012年08月30日
撮影場所:シダの谷
シダの谷でダイミョウセセリに出会いました。翅を開いてとまるので模様が良く見えます。もう少し近づいて写真を撮ろうと一歩踏み出すとサッと飛び去ってしまいました。黒地に白い模様のシックな姿をしていました。
文:山下
撮影:山下撮影場所:シダの谷
紫のかざぐるま
2012年08月29日
撮影場所:トンボの湿地
コバノカモメヅルは7月から9月にかけて花を咲かせます。トンボの湿地で咲いている花の中では、小さくて地味な色なので目立ちませんが、近くで見るときれいな紫色の花です。かざぐるまのような形に見えて、懐かしく感じました。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:トンボの湿地
危険な美しさ
2012年08月28日
撮影場所:トンボの湿地
トンボの湿地でサワギキョウが見頃を迎えています。複雑な形の花弁とあざやかな青紫色が美しい花ですが、すべての部分にロベリンという有毒な成分を含んでいて、横溝正史の推理小説「悪魔の手毬唄」には“お庄屋殺し”というなかなか恐ろしい名前で登場します。
文:小池
撮影:小池撮影場所:トンボの湿地
抜け殻の中身は?
2012年08月26日
撮影場所:ネイチャーセンターからネイチャーセンターの交差点
セミの抜け殻を発見しました。誰の抜け殻か調べてみると、殻につやがないことや触角に毛が少ないことから現在盛んに鳴いているツクツクボウシの抜け殻であることがわかりました。ツクツクボウシのあの特徴的な鳴き声を聞くと、夏の終りを感じて少し寂しくなる今日この頃です。
文:山下
撮影:山下撮影場所:ネイチャーセンターからネイチャーセンターの交差点
大人になって・・・
2012年08月25日
撮影場所:アベマキの交差点-1
成熟した大人のヒメアカネ。8月3日にポーズを決めてくれたヒメアカネはオスかメスかは不明ですが、写真のヒメアカネは立派なオスです。カメラを近づけても全然逃げない時があります。とてもありがたいですが、逃げない時はどういう気持ちでじっとしているのでしょうか?
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:アベマキの交差点-1
エゴノキレストラン
2012年08月24日
撮影場所:トンボ池の交差点からアベマキの交差点-1
鈴なりに実をつけたエゴノキにヤマガラがやって来ます。白っぽい緑色のエゴノキの果実はあまりおいしそうに見えませんが、ヤマガラは果実の中の種子を食べます。種子を取り出す様子がとても器用だと聞きましたが、残念ながら今日は観察できませんでした。
文:小池
撮影:小池撮影場所:トンボ池の交差点からアベマキの交差点-1
尻尾に飾ったおしゃれな花
2012年08月23日
撮影場所:ネイチャーセンター
キツネノマゴが花を咲かせています。漢字で書くと「狐の孫」。名前の由来には諸説ありますが、その中の一つに花の穂の部分が小さなキツネの尻尾のように見えるためこの名前がついたというものがあります。そういわれてみるとキツネが尻尾に花を飾っておしゃれをしているように見えてきました。
文:山下
撮影:山下撮影場所:ネイチャーセンター
アカイロトリノフンダマシ
2012年08月22日
撮影場所:トンボの湿地
トンボの湿地でアカイロトリノフンダマシを見つけました。テントウムシのように見えますが、角度を変えて脚を見てみるとクモの仲間だということがわかります。赤い色なので鳥のフンには見えませんね。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:トンボの湿地
朝露の中で・・・
2012年08月21日
撮影場所:トンボの湿地
コケオトギリが朝露に濡れて咲いていました。葉っぱについた水滴の大きさからも分かるように花の大きさは直径6ミリほどです。草丈も短いため少し見つけづらいですが、からし色の素敵な姿をしていました。
文:山下
撮影:山下撮影場所:トンボの湿地
かっこいい!
2012年08月19日
撮影場所:トンボの湿地
トンボの湿地でセミの抜け殻を探していたら、樹液をなめるミヤマクワガタを発見。おもわず「かっこいい!」と声が出てしまいました。夢中になって写真を撮っていると、いつの間にかハチの仲間もやって来ていました。森の中で生き物を観察する際は、ハチやヘビなど危険な生き物にじゅうぶんご注意ください。
文:小池
撮影:小池撮影場所:トンボの湿地
旅の途中?
2012年08月18日
撮影場所:上池
クサシギが上池に4羽いました。上池の水が少ない今の時期にやってくる旅鳥です。クサシギは湿地や休耕田などでオタマジャクシや水生昆虫、魚などを食べます。しばらくゆっくり休んで、旅の疲れを癒してほしいです。
文:前畑
撮影:小池撮影場所:上池
近づくと・・・
2012年08月17日
撮影場所:トンボの湿地
ミソハギが鮮やかな花を咲かせています。濃いピンク色をして、まとまって咲いているためトンボの湿地ではひときわ目立つ存在です。色が濃いので遠くから見ると力強くみえますが、近づいて見ると花びらはとても薄く儚げに感じました。
文:山下
撮影:山下撮影場所:トンボの湿地
もこもこふわふわ
2012年08月16日
撮影場所:ネイチャーセンター ユーティリティールーム脇
ガガイモの花が咲きました。びっしりと毛が生えてもこもこふわふわした星型の花です。図鑑を見ると薄紫色の花に白い毛が生えるものが一般的なようですが、この花は真っ白でした。このあとに実る種子にも白い毛があります。
文:小池
撮影:小池撮影場所:ネイチャーセンター ユーティリティールーム脇
どっしりと
2012年08月15日
撮影場所:レキの交差点からマツボックリの交差点
アズマヒキガエルに出会いました。何か考えているように一点を見つめて動きません。まるで置物のようでした。アズマヒキガエルは目の後ろに白い毒液を出す大きな耳腺を持っていて、危険を感じたり、驚いたりすると頭を下げて体を膨らませて耳腺を強調するポーズをとります。もしそんなポーズをとられたら注意してください。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:レキの交差点からマツボックリの交差点
弱肉強食、食物連鎖
2012年08月14日
撮影場所:ネイチャーセンター百葉箱付近
「オオチャバネセセリの幼虫がいるよ」教えてもらい、カメラを持って飛び出しました。ところが、そこにいたのはお食事中のカマキリの仲間。「ついさっきまで草を食べてたのに!」いまは食べられてしまっています。見ると、カマキリもまだ子どもです。生き残りをかけた生命のドラマです。
文:小池
撮影:小池撮影場所:ネイチャーセンター百葉箱付近
ヤマノイモのカーテン
2012年08月12日
撮影場所:ネイチャーセンター
ヤマノイモが花を咲かせています。ハート型の葉っぱと白い花がとても可愛らしく、8月2日のトピックスで紹介したクサギにからみついてまるでカーテンのようです。写真のものは雄株であるため花が上向きに自立するようについていますが雌株は下向きに垂れ下がるように咲くのでまた違った印象を受けます。
文:山下
撮影:小池撮影場所:ネイチャーセンター
嵐のあとに
2012年08月11日
撮影場所:ネイチャーセンター
午後から黒い雲におおわれ、雷と激しい雨風で一歩も外に出られなくなりました。小雨になって外に出てみると、葉っぱの上にマメコガネがいました。薄暗い中、静かに光っていました。嵐のあとは、ヒグラシの声だけが響いています。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:ネイチャーセンター
優雅にひらひら
2012年08月10日
撮影場所:シダの谷
まっ黒なはねのハグロトンボは飛んでいるときのはねの動きがよく見えるので、見かけるとついつい立ち止まって観察してしまいます。飛び方は直線的ではなく、ふわふわひらひらとどこか優雅で、そんなところも目を奪われてしまう理由のひとつです。
文:小池
撮影:小池撮影場所:シダの谷
白く可憐にうつむいて…
2012年08月09日
撮影場所:ホオジロの小怪
フユイチゴの花が咲いています。冬に実が熟すためにこの名前がついたそうですが花は今の時期から秋にかけて咲きます。赤く目立つ実に比べて花はうつむきがちにひっそりと咲くためあまり目立ちませんが、純白で可憐な姿をしています。
文:山下
撮影:山下撮影場所:ホオジロの小怪
セミの羽化
2012年08月08日
撮影場所:NCの交差点からヤブムラサキの交差点
夜の観察会でアブラゼミの羽化を見ることができました。少しずつ、少しずつ、殻(から)から出てくる姿を見ていると応援したくなります。一生懸命な姿を見て、今までセミはうるさいなぁと思っていた事を少し反省しました。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:NCの交差点からヤブムラサキの交差点
美しく着飾って
2012年08月07日
撮影場所:トンボの湿地
青々と草のしげったトンボの湿地で、あざやかな色彩に目を惹かれました。ツマグロヒョウモンのメスです。なんだか呪文のような名前ですが、漢字で書くと褄黒豹紋、褄(つま…着物のすその端)が黒いヒョウ柄、という意味で、見た目をそのままあらわしています。
文:小池
撮影:小池撮影場所:トンボの湿地
つぶらな瞳
2012年08月05日
撮影場所:トンボの湿地
スズメの巣立ちビナを発見しました。つぶらな瞳とあどけない表情がとてもキュートです。全体的に色が薄く、スズメの特徴である頬の黒斑もまだ目立ちませんが鳴き声だけは「チュンチュン」と大人顔負けの声で鳴いていました。
文:山下
撮影:小池撮影場所:トンボの湿地
夜の来訪者
2012年08月04日
撮影場所:つどいの広場
7月28日にイノシシのぬた場をご紹介しましたが、自然観察の森の夜の来訪者はほかにもいます。カメラに映ったのはホンドタヌキです。毛並みはふさふさしていますが、少しスリムに感じます。地面を見ているのは食べ物を探しているからでしょうか。
文:小池
撮影:大熊撮影場所:つどいの広場
ハイポーズ!
2012年08月03日
撮影場所:ヤブムラサキの交差点
雨上がりの朝の森で、ヒメアカネに出会いました。最近よく出会うのですが、今日は可愛くポーズを決めてくれました。ヒメアカネは国内の赤とんぼの中では最小です。雌(めす)は成熟(せいじゅく)しても背面の橙色が濃くなる程度のようです。
文:前畑
撮影:前畑撮影場所:ヤブムラサキの交差点
色々な香り
2012年08月02日
撮影場所:ネイチャーセンター
クサギが花を咲かせています。葉や枝をちぎると悪臭がすることからこの名前が付いたそうですが、そっと葉っぱを触って臭いを嗅ぐと私には胡麻やピーナッツのような香りに感じます。また白い花は美しく、甘い匂いを風がやさしく運んできました。
文:山下
撮影:山下撮影場所:ネイチャーセンター
イナバウアー
2012年08月01日
撮影場所:市木の交差点からツリバナの交差点
ヤブマオの葉の裏で見事なイナバウアーを披露しているのはフクラスズメの幼虫です。この格好でぶるぶると頭を揺すります。ヤブマオの茎まで一緒に振動してしまうほどの激しさです。敵を威嚇(いかく)しているのですが、まるでおもちゃのような動きで見ているとついつい笑ってしまいます。
文:小池
撮影:小池撮影場所:市木の交差点からツリバナの交差点