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2013年03月のトピックス

小さなすり鉢 2013年03月31日
アリジゴク
ネイチャーセンターの砂地になった場所にアリジゴクの巣ができていました。冬の間アリジゴクは土の中で休眠するため巣をつくりませんが、暖かくなって活動を開始したようです。巣の近くにはすでにアリジゴクの餌食になったダンゴムシが転がっていました。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ネイチャーセンター
花ざかり! 2013年03月30日
サクラの仲間
観察路に白い花弁が一枚、落ちていました。見上げてみると、地上から10メートル近い高さでサクラの仲間が満開になっていました。青空と白い花弁と赤味がかった新芽の取り合わせがとても美しいです。この森のサクラの仲間は背の高い木が多く、花弁が落ちるようにならないとなかなか気付きません。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からオオルリの交差点
今年初トンボ! 2013年03月29日
シオヤトンボ
ヨシの湿地でシオヤトンボに出会いました。森では今年初めて観察されたトンボです。シオヤトンボは幼虫の期間が長く、幼虫で越冬します。写真はメスのシオヤトンボです。シオカラトンボと似ていますが、シオカラトンボより少し小柄です。チョウに続き、トンボの季節到来です。
文:前畑 撮影:大熊
撮影場所:ヨシの湿地
チョウ? 2013年03月28日
イカリモンガ
雨も上がり、太陽が出てきたのであちこちでチョウがひらひら飛びだしました。フキノトウに止まっているのはイカリモンガです。イカリモンガは昼行性の蛾で、羽を閉じて止まるので、一瞬チョウかと思いました。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:シダの谷
小さな星 2013年03月27日
アオキ
アオキの雄花が咲きました。あまり話題にならないのがもったいない、チョコレート色で星型のおしゃれな花です。谷の交差点-3付近に雄株と雌株が並んで生えている場所があります。雌花はまだ咲いていませんが、つやつやした赤い実をつけていて、雄花と一緒に観察できるおすすめスポットです。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:シダの谷
コケじゃないのよ 2013年03月26日
ムラサキサギゴケ
ムラサキサギゴケの花が春の湿地に華を添えています。田んぼの畦などに生えているので目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。名前にコケとつくのは苔のように地面を這うからであって、実際は苔の仲間ではありません。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヨシの湿地
楽しみです 2013年03月24日
カイツブリ
上池に2羽のカイツブリがいました。カイツブリはオスメス同色なのでつがいかどうかはわかりませんが、くちばしに枝をくわえているのでもしかしたら巣作りがはじまるかもしれません。去年は6月に台風が来たため、巣が流されてしまいました。今年は可愛いヒナが見られますように。静かに見守りたいです。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:上池
にょろにょろ 2013年03月23日
ドジョウ
ヨシの湿地で水面がはげしくゆれていました。カエルがいるのかと双眼鏡で見てみれば、何匹かドジョウ(マドジョウ)が泳いでいました。春らしい日差しにさそわれて泥の中から出てきたのでしょうか。アズマヒキガエルのオタマジャクシと一緒にひなたぼっこをしているようです。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヨシの湿地
輝く青 2013年03月22日
ムラサキシジミ
晴れた日の森はチョウでにぎわっています。シダの谷でムラサキシジミのメスが日光浴していました。この時期は葉の上に止まって好んで太陽光線を浴びますが、暑くなると直射日光を避けるようになります。じっくり観察できるのは今がチャンスです。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:シダの谷
春の色 2013年03月21日
シデコブシ
シデコブシがピンク色の花を咲かせています。その姿は開花が早まり、世間を騒がせているサクラにも負けない美しさです。蕾もたくさんあるのでもうしばらく花を楽しめそうです。※豊田市自然観察の森で見られるシデコブシは移植したものです。
文:山下 撮影:前畑
撮影場所:シダの谷
これから見頃です 2013年03月20日
ヤブツバキ
ヤブツバキが咲きました。ヤブツバキは冬から早春にかけて咲きます。昆虫が少ない時期でも、メジロなどの小鳥が蜜を吸うことにより花粉の媒介が行われます。花粉で顔が黄色くなったメジロの姿がみられるかもしれません。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からオオルリの交差点
変身!ニホンアカガエル 2013年03月19日
ニホンアカガエル
2月27日にご紹介したニホンアカガエルの白いオタマジャクシを少し持ち帰り、ネイチャーセンターで飼育しています。3月1日頃から少しずつ色がつき始め、3週間たった今では、すっかり「普通」の色のオタマジャクシになりました。どういう仕組みで白い卵が生まれて、白から黒のオタマジャクシになったのでしょうか、謎は深まるばかりです。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ネイチャーセンター
天狗にございます 2013年03月17日
テングチョウ
春の森を彩るチョウの一種、テングチョウに出会いました。名前の通り頭部に天狗の鼻のように長く伸びた突起があります。一度とまるとあまり逃げないためゆっくりと近づいて観察することができました。
文:山下 撮影:水野
撮影場所:シダの谷
可愛い顔して・・・ 2013年03月16日
ビロウドツリアブ
この季節、ブーンと羽音のする方へ目を向けてビロウドツリアブだとうれしくなります。ビロウドツリアブの幼虫はヒメハナバチの仲間の幼虫や蛹に寄生します。寄生されたハナバチには迷惑でしかありませんが、仕方のないことですね。でもハナバチも可愛いので複雑です。
文:前畑 撮影:大熊
撮影場所:ヨシの湿地
よい香り 2013年03月15日
クロモジ
クロモジが清楚な花を開いています。雄株と雌株があり、この木は雄株で咲いているのは雄花です。木そのものに香りがあり、和菓子を食べる楊枝(ようじ)を作ることで有名ですが、開き始めの花に鼻を近づけてみると、花にもわずかによい香りがありました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点-1
ただいま産卵中! 2013年03月14日
アズマヒキガエル
12日にトンボの湿地で今年最初のアズマヒキガエルの卵塊を確認しました。今日はヨシの湿地で確認です。運良く産卵中のペアを一組見ることができました。水辺にいたアズマヒキガエルは全部で四個体とまだまだ控えめ。「カエル合戦」が始まっていないか湿地をチェックする日々はまだ続きそうです。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヨシの湿地
活動開始 2013年03月13日
マキノスミレ
先日のニオイタチツボスミレに続きマキノスミレが花を咲かせました。花の中にアリが写っているのが見えるでしょうか?森の中ではアリの他にもハチやチョウを見る機会が増えてきています。小さな命も活動を開始しているようです。
文:山下 撮影:小池
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点-1
猩猩袴 2013年03月12日
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマが美しく咲いていました。花の部分が中国の架空の動物の猿「猩猩(ショウジョウ)」(オランウータン)の顔、葉の部分は袴(はかま)に似ていることから名づけられたようです。白やピンクのショウジョウバカマもありますが、オレンジに近いものもあります。色の変化をお楽しみください。
文:前畑 撮影:大熊
撮影場所:ミズギボウシの湿地
アカウソ 2013年03月10日
アカウソ
ウソの声がしたので写真を撮ろうと近づくと、いつもと違うような色合いでした。喉だけではなく、お腹までが赤いウソはアカウソです。もっとお腹が赤いと、ベニバラウソという亜種ですが、写真のウソはアカウソでしょう。これから北へ旅立つ準備で忙しそうです。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:上池の交差点
こちらも花粉が・・・ 2013年03月09日
ヒメカンスゲ
ブラシのような花を咲かせているこちらはヒメカンスゲという植物です。いかにも花粉をたっぷりつけた姿をしていますが指先でつついてみると案の定、黄色い花粉が舞い上がりました。勢いだけはスギ花粉にも負けていないようです。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
出てきました 2013年03月08日
ヒガシニホントカゲ
啓蟄(けいちつ)も過ぎ暖かい今日はニホントカゲ(ヒガシニホントカゲ)があちこちでひなたぼっこをしていました。写真を撮ろうと近寄るとしゅっと穴の中に隠れてしまいましたが、息を殺してしばらくじっと待っているとふたたびそろりそろりとあらわれました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ネイチャーセンター
ヤナギの花 2013年03月07日
フリソデヤナギ
フリソデヤナギの花が咲きました。ふわふわの花芽がなくなってしまうのはさびしいですが、花が咲きはじめ、チョウや虫の姿を見ると気分がはずみます。風にゆれるフリソデヤナギを見ていると癒されました。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:トンボの湿地
まだ一輪 2013年03月06日
ニオイタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレの花が咲いていました。まだ一輪だけですが近くには蕾もありました。日当たりの良い場所なので他のものより早く咲いたようです。森のあちこちでスミレが見られる日も近そうです。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からオオルリの交差点
ひなたぼっこ 2013年03月05日
ベニマシコ
1月9日に紹介したベニマシコはオスですが、メスのベニマシコを紹介します。今日は3羽で飛んでいましたが、これからカップルになっていくのでしょうか?木の芽を食べている姿はとても可愛いですが、もし単独で飛んでいたらベニマシコだと気がつかないかもしれません。
文:前畑 撮影:前畑
撮影場所:市木の交差点からツリバナの交差点
花ざかり! 2013年03月03日
アセビ
キビタキの交差点でアセビが満開になり、真っ白のベルのような花をいっぱいにつけています。アセビは馬酔木と書き、馬が葉を食べると苦しむというところから名前がつけられた有毒植物。葉を煎じて殺虫剤にするほどの毒だそうですが、こうして見て楽しむには何の問題もない、美しい木です。
文:小池 撮影:大熊
撮影場所:キビタキの交差点
あと少しです 2013年03月02日
マヒワ
ヤシャブシの木にマヒワがとまって、種子を食べていました。写真右上の頭が黒く胸が黄色い個体がオス、左下の地味な個体がメスです。マヒワは冬鳥であるため春には大陸や北海道へ渡っていきます。豊田で会うことができるのはあと少しのようです。
文:山下 撮影:大熊
撮影場所:アベマキの交差点-1からトンボ池の交差点
ハネはないけれど蛾です 2013年03月01日
フユシャクの仲間
フユシャクの仲間のメスです。メスは飛ぶことができません。これから産卵をひかえ、オスを待ちます。無駄なエネルギーは使わなくてもいいような身体になっていったのでしょうか。1cmにも満たない小さな身体でしっかりと生きています。
文:前畑 撮影:大熊
撮影場所:バッタの原っぱ

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