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2016年01月のトピックス

葉に潜む正体は・・・ 2016年01月31日
ジカキムシの食べ痕
フユイチゴの葉に何やら模様が!と思いきや、これは葉肉を食べながら葉を進むハモグリガやハエの仲間である通称ジカキムシの仕業。ジカキムシは自分に卵を産みつける寄生バチからの追跡を逃れるため複雑な経路で葉を食べ進め、撹乱させているという。フユイチゴが気の毒だが生きるため手段は選ばないのだ。※今日は名城大学のインターンの学生さんが更新してくれました!
文:名城大学 杉浦雅幸 撮影:名城大学 杉浦雅幸
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
カエルの卵出現!! 2016年01月30日
ニホンアカガエル卵塊
そろそろニホンアカガエルの産卵が始まるであろうとそわそわした日々を過ごしていましたが、本日今年初の卵塊を確認しました。雨の後に産卵することが多いので、昨晩の雨がカエルたちには恵みの雨となったようです。ヨシの湿地では一晩で15個の卵塊が出現していました。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヨシの湿地
雨よけ菅笠 2016年01月29日
リョウブ 冬芽
菅笠をかぶり今日の雨をよけているようなリョウブの冬芽を見つけました。これは芽鱗(がりん)というものが剥がれている様子です。冬の間リョウブは芽鱗に覆われ寒さや乾燥にも耐えるようになっています。それが剥がれるということは春が着実に近付いているのだと感じました。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ヒキガエルの交差点からヒメタイコウチの交差点
ヨコヅナサシガメ現る 2016年01月28日
ヨコヅナサシガメ
つどいの広場のアベマキにヨコヅナサシガメの集団を見つけました。年末に確認したときは見つけられなかったので年が明けてからここに移動してきたようです。毎年この木はヨコヅナサシガメの越冬場所になっているので、サシガメにとって越冬しやすい何かがあるようです。
文:山下 撮影:小池
撮影場所:ネイチャーセンターつどいの広場
なかなか美食家 2016年01月27日
イノシシ 食痕
森じゅうがイノシシに掘り返されています。大きな穴の近くに、何か植物の繊維のようなものが落ちていました。イノシシがササの根をかじり、芽などやわらかい部分だけを食べて、硬い部分を吐き捨てたものです。まだ新しいようで、湿っていて、動物の唾液の匂いがしました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:シダの谷
こんなところにキタキチョウ 2016年01月26日
キタキチョウ
「こんなところにキタキチョウがいるよ!」隣にいたレンジャーの声にふりかえってみると、足元でひっそりと冬越しをしているキタキチョウがいました。このキタキチョウが越冬していた場所は地面に近いシダの裏。あまりにも低いところにいたので黄色い包み紙などのゴミかと拾おうとすると、ゴミではなくキタキチョウで驚いたと教えてくれました。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ヤブムラサキの交差点
越冬カメムシ 2016年01月24日
ヒゲナガサシガメとツヤアオカメムシ
生き物が少なく感じる冬の森でもゆっくり、じっくりと観察していくと様々な生き物を見つけることができます。その中でもカメムシの仲間には多く出会えます。写真左は木の幹に張り付いていたヒゲナガサシガメの幼虫、右は案内看板の隙間に隠れていたツヤアオカメムシです。この他にもクサギカメムシやヨコズナサシガメなどが越冬しています。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヒゲナガサシガメ;シダの交差点からエナガの交差点、ツヤアオカメムシ;ヤマグリの交差点
そこにいるのは誰? 2016年01月23日
シロハラ
ガサゴソガソゴソ、、、茂みの方から人の足音のような音がします。足音のする方をじっと見てみるとシロハラがいました。落ち葉をくちばしでつかみ、放り投げている音が足音のように聞こえていたのです。シロハラは落ち葉の下にいたミミズを美味しそうに食べていました。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点1
おたがいびっくり 2016年01月22日
アオジ オス
残る雪をざくざくと踏んで歩いていると、足元からぱっと鳥が飛び立って驚きました。まだ彩りの少ない森で目につく黄色はオスのアオジです。茂みの向こうの木の枝にとまり、危険はないかきょろきょろと確認しています。エサをとるのに夢中で、直前まで人間の足音に気づかなかったようです。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:シダの谷
雪上で発見! 2016年01月20日
クサカゲロウの仲間
冬型の気圧配置の影響で豊田でも雪が降りました。センター前の雪かきをしていると雪の上にクサカゲロウの仲間を見つけました。成虫越冬する彼らは葉っぱの裏などに隠れて冬越しするのですが、なぜか本日は雪上での発見となりました。なぜ雪の上にいたのかは謎ですが、白い雪の上で緑色の体が美しく輝いていました。
文:山下 撮影:長縄
撮影場所:ネイチャーセンター
葉が落ちても面白い 2016年01月19日
サルトリイバラ
サルトリイバラの葉が落ちて面白い形をした枝が現れました。節ごとに枝がカクカクと曲がっています。その節の先には冬芽があり、枯れた巻きツルの名残りが手を伸ばすように付いています。葉が付いている頃は気付けなかった枝ぶりが観察出来るのも冬ならではの楽しみですね。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ネイチャーセンター
恵みの雨降るか 2016年01月17日
日暈
日暈(ひがさ・にちうん=太陽の周りの光の輪)が出ています。写真のように太陽を直接見ないように建物の影に隠すと観察しやすいです。日暈は、雲を作る小さな氷の粒がプリズムの働きをして、太陽からの光を屈折させて発生します。雨の前触れとも言われていますが、久しぶりに恵みの雨となるでしょうか。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ネイチャーセンター
葉っぱの裏に隠れて… 2016年01月16日
ゴマダラチョウの幼虫
エノキの落ち葉の裏に隠れていたゴマダラチョウの幼虫をボランティアのOさんが見つけてくれました。茶色く平たい体はうまく落ち葉に隠れています。国蝶であるオオムラサキの幼虫も同じような形をしてますが、ゴマダラチョウの幼虫は背中の突起が3対なのに対してオオムラサキの幼虫は背中の突起が4対あります。葉っぱの裏でかわいい幼虫を見つけたら突起の数を数えてみてください。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:トンボの湿地
レストラン臨時休業 2016年01月15日
ヨシの湿地の氷とカモ類の羽根
強い冷え込みでヨシの湿地の池も氷が張りました。様子を見にすぐ近くまで行ってみると、岸近くにカモの仲間の羽根がたくさん吹き寄せられていました。どうやらここが夜の食事場所になっているようです。今日は一日氷は融けそうにありませんが、今夜のカモたちはどこへ行くのでしょうか。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヨシの湿地
今年も来ました 2016年01月14日
ヤマガラ
今年もつどいの広場に設置したエサ台にヤマガラがやってきました。エサ台に来たヤマガラは大好きなひまわりの種を素早く持ち去り、エサ台の周りにある木々に止まってゆっくり食事を楽しんでいました。今年は例年に比べ森の実のりが良かったのですが、ヤマガラがエサ台にやってきたことでその実りもとうとう少なくなってきたのかと感じます。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ネイチャーセンター
ロゼット色々 2016年01月13日
ハルジオンのロゼット
ネイチャーセンター正面右側の芝生の広場では様々な植物のロゼットを見ることができます。ロゼットとは地面にへばりつくように植物の葉が放射状に広がった姿のことで、語源は“バラの花”を意味しています。写真はハルジオンのロゼットですが、この他にもオオアレチノギクやタンポポ、ミチタネツケバナなどを見ることができます。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ネイチャーセンター
名前の由来は・・・ 2016年01月12日
ネズミモチの実
黒い楕円形の実をつけたこの木はネズミモチと言います。名前の由来はこの実がネズミの糞に似ていて、葉がモチノキに似ているからだそうです。確かにネズミの糞と見比べてみると形や質感が似ています。この名前からは実とネズミの糞を結びつけて考えた観察眼の高さと、ネズミが今より身近な存在であったことを感じることができました。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
春を待ちわびて 2016年01月11日
アゲハ蛹
ユーティリティールームの外でアゲハの蛹を見つけました。じっと動かぬその姿は寒さに耐えているようにも、春を待ちわびているようにも見えます。このようによく探してみると越冬している昆虫を身近なところで見られることがあります。暖かなときの活発な様子とは違う姿をぜひ探してみてください。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ネイチャーセンター
楽しそうなクサギたち 2016年01月09日
クサギ葉痕
ネイチャーセンター周りで冬芽と葉痕(葉の落ちた痕)を探して歩いてみました。探してみると意外とたくさんあり、なかなか前に進みません。そんなときこちらを見てにっとりと微笑んでいるような葉痕に出会いました。クサギの葉痕です。ひとつの枝にいくつもの顔が並んでいて、なんだか楽しそうに見えました。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ネイチャーセンター
子日目利箒(ねのひのめどきほうき) 2016年01月07日
コウヤボウキ
今日は今年最初の子の日です。奈良時代、この初子の日に天皇が子日手辛鋤(ねのひのてからすき)で畑を耕し、皇后が子日目利箒で蚕室を掃除し、豊穣を願う行事がありました。玉箒(たまはばき)とも呼ばれる子日目利箒は、コウヤボウキの枝で作りました。千二百年以上を経た今日も、コウヤボウキは揺れています。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:レキの交差点からセミの交差点
早すぎませんか? 2016年01月06日
ヤマウグイスカグラ
ヤマウグイスカグラが花を咲かせています。観察の森では通常2月下旬くらいから花を咲かせるのですが、今期は昨年のうちから花を咲かせ始めています。暖冬の影響にしても少し早すぎると思うのですが・・・昆虫があまりいない時期に花を咲かせているので今後の実りが心配です。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヒメタイコウチの交差点からヨシの交差点
お久しぶり 2016年01月05日
モンキツノカメムシ
ツブラジイの樹名板の裏で越冬中のモンキツノカメムシを見つけました。背中にある黄色い模様がトレードマークです。久しぶりの出会いに新年から暖かな気持ちになりました。※樹名板をめくると越冬中の生きものに出会えることがありますが、越冬中の生きものを観察するときは触らないようにしてそっと観察して下さい。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:レキの交差点からセミの交差点

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