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2016年10月のトピックス

大人気のコウヤボウキ 2016年10月30日
コウヤボウキ
コウヤボウキが花盛りをむかえ、林床を華やかにしています。そのコウヤボウキに群がっていたのはガガンボの仲間。よほどこの花の蜜が好きなのか、どの花でも1頭以上のガガンボが吸蜜していました。写真の花は蜜が多いのか6頭のガガンボが吸蜜しています。これだけ大人気のコウヤボウキ。蜜の味が気になります。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:レキの交差点からセミの交差点
もそもそふわふわ 2016年10月29日
ムササビ
久しぶりにムササビの顔を見ました。耳に欠けがなく、どことなくあどけない顔つきのようにも感じ、もしかすると今年生まれの個体なのかもしれません。被毛が特にフサフサしているように見えるのはこどもゆえ?それとも冬毛?森の生き物は観察するほどわかることが増え、同時に疑問も増えます。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からオオルリの交差点
おめでとう!!アサギマダラ 2016年10月28日
アサギマダラの幼虫
数日前にボランティアさんがガガイモの葉にアサギマダラの卵を見つけていました。どうなっているだろうかとのぞいてみると卵はなくなっており、近くの葉に小さな幼虫を見つけました。すでに卵からかえっていたようです。季節は冬に向かい、エサの葉も無くなっていきますが、このアサギマダラはどのような状態で冬を越すのでしょうか。幼虫?それとも蛹でしょうか?これから観察していきたいと思います。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ネイチャーセンター
緑色のコカマキリ 2016年10月27日
コカマキリ
ネイチャーセンターのガラス窓やその周辺では昆虫目当てに集まるカマキリの仲間が見られます。コカマキリもそのうちのひとつです。今日は緑色のコカマキリに出会いました。私たちレンジャーはネイチャーセンターのデッキ上でよく茶色いコカマキリを目にしているので、今日見た緑色のコカマキリは久しぶりに感じました。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:ネイチャーセンター
白いポンポン 2016年10月26日
ヤツデ 花
ぞくっとする寒さと思えばまるで残暑のように暑くなり、戸惑うような気候が続いていますが、ヤツデの花は例年通り咲き始めました。花のない季節の貴重な蜜源ですが、いまのところはまだ他にも花を咲かせている植物もあるためか「お客さま」の姿は見ませんでした。来年1月頃まで見られ、冬の森を彩ってくれます。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:シダの谷
ジョウビタキの声が聞こえてきます 2016年10月23日
ジョウビタキ
ネイチャーセンター近くにいると「ヒッヒッ」という鳴き声が聞こえてきます。今年もやってきました。ジョウビタキです。甲高く細い印象のその鳴き声は案外遠くまで聞こえるので、聞き覚えのある人が多いのではないでしょうか。ジョウビタキは縄張主張のため周囲より高い木や杭の上などでよく鳴いています。ぜひ探してみてください。
文:長縄 撮影:川島
撮影場所:ネイチャーセンター
赤い葉っぱにご用心 2016年10月22日
ヤマハゼの紅葉
秋が深まり、木々が色づき始めました。色付き始めた木々のなかですでに美しく紅葉しているのがヤマハゼです。ヤマハゼが近くにある観察路は赤い葉っぱの絨毯が出来ています。森を彩るヤマハゼですが、じつは触るとかぶれてしまうウルシの仲間。誤って触ってしまわないように気をつけてください。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
とってもマイペース 2016年10月21日
キンクロハジロ メス
上池では今日も50羽ほどのカモの仲間を見ることができましたが、このキンクロハジロは1羽だけでトンボの湿地にいました。潜れるほどの水深がないので、頭だけを水の中に入れて、縦横無尽に動き回り食事をしています。おそらくオオタニシや草などを食べているのだと思いますが、どこか可笑しさを感じてしまうその姿、観察してみてください。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:トンボの湿地
エクリプス羽のオナガガモ 2016年10月19日
オナガガモ
10月11日のブログで上池の水鳥情報をお伝えしましたが、あれから更にカモの仲間が飛来してきています。今日はオナガガモを見ることができました。しかし冬に見るような長い尾や色合いは見られず、地味な色合いをしています。これは秋の飛来時に見られるエクリプス羽というオスの地味な羽色です。この地味な羽色が他のカモとよく似ていますが、お腹の鱗模様が特徴的でした。
文:長縄 撮影:水野
撮影場所:上池
香りはどうでしょう 2016年10月18日
アキチョウジ
アキチョウジが残り少ない花を咲かせていました。地面に散った花は昨日の雨で落ちたのでしょうか。アキチョウジの名は花の形が丁子(チョウジ=スパイスのクローブ)に似ていることからつけられました。丁子は独特の香りがしますが、さてアキチョウジは、と顔を近づけてみましたが、風邪をひいているのでわかりませんでした……。どなたか教えてください!
文:小池 撮影:小池
撮影場所:セミの交差点からヒメタイコウチの交差点
ジグモ登場 2016年10月16日
ジグモ
本日はクモの観察会がありました。時期的に幼体(子供)の小さなクモが多かったのですが23種類のクモが見つかりました。写真はその中の1種、ジグモです。家の壁などにも袋状の細長い巣を作るので見たことがある方もいるのではないでしょうか。チョコレート色をしたかわいい姿は普段、巣の中に隠れていますが、今日はしっかりと観察させてもらいました。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
上手に隠れたムクゲコノハ 2016年10月14日
ムクゲコノハ
「これなんだろう?」そう言われてよく見てみると、落ち葉のすきまからちらりと赤い模様をのぞかせています。言われなければ気付かなかったかくれんぼの名手はムクゲコノハといいます。まるで枯れ葉にも見える上翅から覗く下翅の鮮やかな赤色と目玉模様に注目です。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:アベマキの交差点-1からトンボ池の交差点
鮮血を垂らしたような…… 2016年10月13日
ベニイグチ
ツブラジイの茂る暗い森の中で、ドキッとしてしまう深紅のベニイグチ。ついつい足を止めて観察してしまいます。柄の網目模様にも黄色が見えていますが、傘の裏はこれまたドキッとするような鮮やかな黄色です。森で見かけたらぜひ、下からのぞいて見てください。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点-1
卵のう三兄弟 2016年10月12日
チョウセンカマキリの卵のう
トンボの湿地のヨシの茎にチョウセンカマキリの卵のうを見つけました。昨年までは杭や湿地に立てた木の棒などに産んでいることが多かったのですが今年はヨシの茎に産んであるものをよく見かけます。写真のヨシのように3つの卵のうが連続で産んである大人気のヨシもありました。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:トンボの湿地
上池、水鳥情報! 2016年10月11日
ヒドリガモ
少し肌寒い日が続き、観察の森でも秋冬の鳥が見られるようになってきました。上池ではカモの仲間が続々とやってきています。今日はヒドリガモを見ることができました。他にも上池の手前淵ではオオバン、池の奥にはコガモの群れ、カルガモと冬羽に変わり始めたマガモのオスが見られます。少し離れたところではいつも通りカイツブリも見られました。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:上池
あなたの足元も、実は菌!? 2016年10月09日
菌環
写真の白い楕円の周囲にキノコが円を描くように発生しているのがわかるでしょうか。菌環または菌輪といい地中にある菌が放射状に発達したのちに子実体(キノコ)を形成するのでこういうことが起こります。キノコという形くらいでしか菌を目にすることはありませんが、土の中ではさまざまな菌がにぎやかにすごしているのでしょうか。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:アベマキの交差点-3からエナガの交差点
二色効果の効果は? 2016年10月08日
クサギ 実
星形の真っ赤ながくに、つやのある群青色の果実が目にまぶしいクサギの実。目立たせることで鳥に食べてもらい種子を散布する作戦を二色効果と言い、クサギはその代表としてよく名が挙がります。しかし、この森の中では鳥が食べているところをあまり見かけません。他にも食べるものがたくさんあるからでしょうか。みなさまのまわりではいかがですか?
文:小池 撮影:小池
撮影場所:オオルリの交差点からシダの交差点
みんな大好き 2016年10月07日
ホンドテンのフン
観察路の階段にホンドテンのフンをみつけました。黒いツブツブはミツバアケビの種なので、フンのほとんどがミツバアケビの実でできていることがわかります。人間が食べても甘くておいしい実にはメジロやヒヨドリなどの野鳥もやってきます。森の動物達に大人気のスイーツです。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
アサギマダラ到着! 2016年10月06日
アサギマダラ
シダの谷を調査で歩いていると今季初めてアサギマダラに出会えました。去年は9月22日に初認だったため、1週間ほど遅れての到着です。アサギマダラはヒヨドリバナを好んで吸蜜しにくるため、しばらくしたらネイチャーセンターの前にあるヒヨドリバナでも観察出来るのではないかと思います。アサギマダラは“わたりをする昆虫”として1階トイレ前にパネル展示してあります。ぜひご覧ください。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:シダの谷
おもしろい!力強い!チカラシバ 2016年10月05日
チカラシバ
あちこちの道端などで見かけるチカラシバ。子犬?子ダヌキ?花序(かじょ:花の咲く穂の部分)の動物のしっぽのようなかわいらしい見た目とは裏腹に、しっかりと根が張って簡単には引き抜けないことから力芝(チカラシバ)という名がついたそうです。試しに花序をひっぱってみると茎はびくともせず、花だけがちぎれてイガグリのように手に残りました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ネイチャーセンター
大冒険の始まり 2016年10月04日
ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンがサクラの樹皮に腹部の先をこすりつけていました。樹皮に卵を産んでいるのです。しかしミドリヒョウモンの幼虫はサクラを食べるわけではありません。スミレの仲間が彼らの食草です。卵からかえったあとは幼虫の姿で冬を越し、春にはスミレまで移動しなければいけません。小さな体での大冒険が待っています。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヒメタイコウチの交差点からセミの交差点
スイラン開花 2016年10月02日
スイラン
トンボの湿地のところどころでスイランが咲いています。スイランと名前にランが付くのにランの仲間ではありません。その葉が細くランの仲間のようであること、水辺を好んで生えることから“スイラン”の名がついたようです。カワセミ小屋から見て奥側の湿地で多く咲いているようでした。
文:長縄 撮影:長縄
撮影場所:トンボの湿地
眼光鋭く 2016年10月01日
モズ(オス)
キリ キリリリリリリ…… とずっと高鳴きを続けるモズの声。飛び回っているらしく、あちらと思えばこちら、いろんな方向から聞こえます。しばらく音を追いかけていると、やっと姿を見ることができました。ひときわ高く見晴らしの良い木の上で、眼光鋭くギョロリ、ギョロリ。身体をひねって後ろまで、しっかり目を配っていました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヒキガエルの交差点からカメの交差点

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