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2017年11月のトピックス

瑠璃色の宝石 2017年11月30日
サワフタギ
サワフタギが宝石のような実を実らせています。サワフタギの別名はルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)といい別名からもその美しい瑠璃色の実に注目されていることがわかります。ちなみに「牛殺し」はこの木の材で牛の鼻輪を作り、牛を制御したことに由来するそうです。今も昔も瑠璃の実は見る者の心を引きつけています。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの谷
潜っては食べての大忙し 2017年11月29日
オオバン
寺部池で2羽のオオバンに出会いました。木陰からじっくり観察してみると、さかんに潜水してはピンク色の嘴を大きく開けて植物を食べていました。食べるのに夢中になりすぎてお互いの距離が離れてしまうと、また寄り添って餌を食べる様子が可愛らしく、見ていて笑顔がこぼれました。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:寺部池
隠れ上手?それとも下手? 2017年11月28日
カシラダカ
チッ、チッ、とホオジロの仲間の声がします。少し高く細いように感じられるこの声はカシラダカと思われますが、姿が見当たりません……いえいえ、枯れたやぶと同じ色の羽で上手に隠れていました。動かなければわからないのですが、人の気配で飛んで逃げるので、居場所がわかってしまいます。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:トンボの湿地
黄葉の季節 2017年11月26日
タカノツメ 黄葉
森はまぶしい黄色に輝いています。いちばん多いのはこのタカノツメで、三枚一組の葉は茶色に散り落ちると独特の甘い香りがするのが特徴です。他にも、アオハダ、アベマキ、コシアブラなどが競うように黄葉しています。この観察路が明るく感じるほどの黄色は12月初旬ころまでは楽しめそうです。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点-1
紅葉にも負けぬ赤色 2017年11月25日
アキアカネ
観察路沿いでアキアカネに出会いました。今年の9月1日に紹介した最も小さな赤トンボのヒメアカネも飛んでおり、サイズの違いがはっきりしていました。アキアカネは童謡の「赤とんぼ」にある通り、日本人になじみの深いトンボのひとつで、森の中では12月頃までヨシの湿地の周りで見られることがあります。皆さんもこの赤とんぼを見て昔を懐かしんでみてはいかがですか。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:セミの交差点からヒメタイコウチの交差点
小豆?梨? 2017年11月24日
アズキナシ
森のあちこちをアズキナシの橙の葉と赤い実が彩っています。いったい小豆なのか梨なのか?と思ってしまう名は、実がアズキ、木がヤマナシに似ているから、など由来は諸説あるようです。地面に落ちた実は少し楕円形で、確かに小豆型。森の生き物たちが運び出す前に観察してみてください。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:レキの交差点からセミの交差点
ひげができました 2017年11月23日
センニンソウの実
9月9日のトピックスで紹介したセンニンソウ(仙人草)が実になりました。可憐な花とはうってかわって仙人の名にふさわしい長くて立派なひげがついています。ひげは飾りでついているわけではなく、この長い毛で風に乗り新たな土地へと旅立っていきます。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの谷
バッタも色付く? 2017年11月22日
コバネイナゴ
日当たりのよい草地にコバネイナゴが集まっていました。その中の一匹に背中がピンク色のものがいました。まるでバッタが紅葉したようです。バッタの仲間は稀にピンク色や赤色になるものがいるのでこちらのバッタもその一部だと思われます。かわいらしい色は秋の森にぴったりです。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:トンボの湿地
ぎっしり積まれた種 2017年11月21日
ウバユリ
今年の8月9日に紹介したウバユリに果実がついていました。それぞれが縦に3つに裂けていて、中にはたくさんの三角状の種子が積まれたように入っています。ひとつひとつの種子の周りには薄い翼がついており、風に乗りひらひら飛んでいくようです。来年以降もたくさんの芽生えと美しい白い花を咲かせてほしいものです。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:ウバユリの交差点からセミの交差点
雨宿り 2017年11月18日
ヤマトシジミとアブの仲間
雨の森の中、昆虫たちはそれぞれの場所で雨宿りをしていました。ヤマトシジミはハネを閉じて植物にぶら下がり、アブの仲間は葉っぱの間に入り込んで雨をしのいでいました。明日は晴れるようなのでどちらも蜜を吸いに行けそうです。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ヤマトシジミ:上池 アブの仲間:マツボックリの交差点
つきる命 2017年11月17日
ノウサギ
開館前のセンターにノウサギがいました。通常、姿を現すことはまれですが、ひどく弱って動けないようです。様子をうかがうと人の気配に気づいて近くの草むらに入りましたが、しばらくすると絶命していました。外傷はなくやせ気味で、病気か事故か死因は分かりませんが、自然の厳しさを目の当たりにした思いです。
文:小池 撮影:川島
撮影場所:ネイチャーセンター
透き通る黄色い葉 2017年11月16日
アオハダ
観察路沿いにあるアオハダが黄色に黄葉し、赤い実をつけています。頭上から眺めてみると日の光に照らされた葉は澄んでいて、青空とのコントラストもまた上品で美しいです。秋の森の中では赤や橙色に色づく紅葉だけでなく、黄色になる樹種も見られるので観察してみてください。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:モロコの交差点からダルマガエルの交差点
動けなくなっていました 2017年11月14日
ユミアシゴミムシダマシ
コンクリートの上でユミアシゴミムシダマシという甲虫を見つけました。枯れ木の樹皮の間などで成虫越冬をするのですが、移動中に寒さで動けなくなってしまったようです。顔を少しだけ動かしてコンクリートについた雨水をすすっているようでした。無事に越冬場所まで行けるように祈っています。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ネイチャーセンター
秋の花の戦略 2017年11月12日
ヤツデ
今の時期、花粉を運ぶ昆虫は少ないですが、花を咲かせて蜜を出す植物も少なく、わずかな種類の花が昆虫たちを独占します。木洩れ日のなか、満開のヤツデにはひっきりなしにハエやアブの仲間が来ていました。それを狙ったコハナグモもいましたが、このハエは少し大きすぎたようで、動かずじっとしていました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:セミの交差点からヒメタイコウチの交差点
危険を冒してもかぎたい、魅惑の香り 2017年11月11日
ヒイラギ
ヒイラギの白い花が咲いています。良い香りなのですが、顔を近づけると危険なのが葉のトゲ。老齢でトゲがなくなった標本資料館前のヒイラギにも花がつき、喜んで香りをかぐと、おや?なんだかシダの谷と香りが違うような? 気のせいでしょうか。トゲに気をつけて、ぜひかぎ比べてみてください。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:シダの谷・標本資料館
ふわふわの羽 2017年11月10日
キジバト
シダの谷の観察路沿いで羽を発見しました。調べてみるとキジバトの羽のようです。この写真以外にも付近に数枚落ちていました。このキジバトの身にいったい何があったのでしょうか。森の中では冬鳥もやって来ています。目を凝らして探してみると、異なる色や大きさの野鳥の羽が見つかるかもしれません。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:シダの谷
チッチッチッ 2017年11月09日
アオジ
湿地のそばを歩くと「チッ、チッ」という鳥の声が聞こえてきした。声の主はアオジというホオジロの仲間で観察の森では冬鳥です。ヨシの茎にとまり、こちらの様子をうかがっていましたが、しばらくすると地面に降りて植物の種などをついばみ始めました。観察の森にはアオジの他にクロジやカシラダカもやってきています。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:シダの交差点からヒキガエルの交差点
正体判明! 2017年11月08日
ササキリ
森の中で耳を澄ましてみると、虫たちの声が聞こえてきます。なかでもジリジリジリ…と普段からよく鳴いているこの声の正体はなんだろう?とわからずにいたのですが、ついにその姿を発見。ササキリというキリギリスの仲間であることがわかりました。しばらく目の前で鳴いてくれて、見つけられたことに喜びを感じた一時になりました。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:ダルマガエルの交差点から寺部池観察デッキ
張りつめた空気 2017年11月07日
モズとジョウビタキ
ヒッヒッヒッカカッカカッとよく響くジョウビタキの声。20mほど先の木の頂点ではモズが、キュンキュンギチギチギチと高らかに鳴いています。あっ、モズがジョウビタキの隣に降り立ちました!小鳥を襲うこともあるモズ、緊張の一瞬です。しばらく並んだあと、ジョウビタキが静かに飛び去りました。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:鏡田池
葉っぱを食べて 2017年11月05日
ツチハンミョウ
寒くなるこの時期に成虫になる昆虫がこちらのツチハンミョウです。瑠璃色に輝く体は美しく、触角の途中にはコブのようなふくらみがありました。このふくらみがあるとオスの証拠です。メスにはコブはなくオスよりも腹部が大きくなります。しばらく観察していると葉っぱをモリモリと食べ始めました。葉っぱを食べて体力をつけ、無事にメスに出会えるといいですね。※ツチハンミョウは触ると毒を出しますので素手では触らないでください。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ネイチャーセンター
中を見てみると! 2017年11月04日
シラタマタケ
観察路沿いの階段に敷いてある丸太と地面との間にじゃがいものような形のものが生えていました。シラタマタケというキノコです。中を見てみると脳みそのようにしわ状で、その隙間は透明の組織で覆われていました。断面を見てみることで新たな発見があった一日でした。他にも形や色の異なるキノコが生えているので観察してみてください。
文:田島 撮影:田島
撮影場所:ヤマグリの交差点からチゴユリの交差点
この実、何の実? 2017年11月02日
テイカカズラミサキフクレフシ
観察路に見慣れない実が落ちていました。この前の台風で落ちてきたもののようなのですが、上を見上げてもそれらしい木は見当たりません。いくつかセンターに持ち帰って調べてみると、「実」ではなくテイカカズラの実にできた「虫こぶ」であることがわかりました。辺りにはたくさんの虫こぶが落ちていたのでテイカカズラの実の多くが虫こぶになってしまっているようでした。
文:山下 撮影:山下
撮影場所:ウバユリの交差点からセミの交差点
斜陽 2017年11月01日
ジョロウグモ メス
9月頃からあちこちに見られたメスのジョロウグモたちも次々と産卵を終え、寿命を迎えたのかあるじのいない巣を見かけることも増えてきました。秋らしい斜めの光線を浴びていたこのメスも、網の破れを補修することもなく、なんとなく疲れたような様子に見えます。
文:小池 撮影:小池
撮影場所:シダの谷

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